球都桐生ウィーク2026 明治大学 野球教室

東京六大学野球教室 〜明治大学野球部編〜

8月28日、小倉クラッチ・スタジアム(桐生球場)で明治大学野球部による野球教室が行われました。この日は、球都桐生の源泉である高校4校(桐生清桜・桐生商業・桐生第一・桐生工業)81名の選手・マネージャーが参加しました。

日本野球のルーツとも言える東京六大学で戦う3・4年生の選手や学生コーチ、そして戸塚俊美監督が来桐し、明るくも熱い指導が行われます。

東京六大学と球都桐生ウィークはスタートした初年度からタッグを組んでおり、初年度の2023年に開催した「東京六大学野球オールスターゲーム」を皮切りに、毎年東京六大学が持ち回りで桐生市で野球教室を開催しています。

24年は早稲田大、東京六大学野球連盟結成100周年という節目の昨年には慶応義塾大が来桐。そして今年はリーグ戦44回の優勝を誇る明治大が担当しました。

今回講師を務めたのは、福原聖矢主将・岡田啓吾副将・光弘帆高・榊原七斗副将・松本直選手・湯田統真・田上夏衣選手・ 田中陽貴学生コーチ・島抜康介主務。

技術指導では各ポジションに分かれ、戸塚監督も一塁手へ直々に指導を行います。

「いい送球はいい補球をしないとできない。いい捕球とは芯で捕ること。芯で捕れれば握り替えもスムーズにできて、正確に投げられる確率も高くなる。そのためにはキャッチボールの時から芯で捕る意識を持つこと。毎日やると思うけども、その意識を持ってやるだけで2,3ヶ月後には必ず変わってくる」

特に“投げる”においては捕手陣もその大切さを体感する機会となりました。福原主将は球児に向けて、1プレーの重みを伝えます。

「捕る前に投げることを考えてしまうと、捕る方が疎かになってしまう。しっかり握り替えないといいボールは投げられないです。高校野球というこれまでと比べてさらにスピード感が出てきている中でやるので、より1つ1つを丁寧にしないと他のプレーに支障が出てきます」

そしてその後の打撃編ではロングティーを中心に行われ、途中で明大野球部員がデモンストレーションを見せるシーンも。球児たちがその打球に見惚れ、尊敬の眼差しを送ります。

終了後のインターバルでは、球児たちが榊原副将を囲んで質問するなど積極的に吸収する姿勢も見せました。

「変化球については腰から曲がってくるボールを打ちにいく。もしくは、胸の辺りにくるボールを狙って捉える。特にスライダーは真ん中から曲がるとボール球になるので、遠いなと思う球は見送る」

などと、榊原副将は身振りを交えてアドバイスを送りました。

野球教室後もセッションは続きます。室内に場所を移しての交流会が行われ、ここでも球児・マネージャーたちが明大野球部員らを囲んで野球や大学生活といったさまざまな質問を投げかけました。

最後は球都桐生歴史館や球都桐生ラボの見学に回った明大野球部員たち。歴史館では、明大の礎を築いた島岡吉郎監督と桐生野球の父・稲川東一郎との縁について紹介されるなど、理解を深める機会に。そしてラボでは計測を体験し、表示される数字を見て活気が沸いていました。

地元群馬県出身の岡田啓吾副将はかつてこの小倉クラッチスタジアムでもプレー経験がある。「今も変わらず皆ハツラツとしていて、自分たちもいい刺激を受けました」と語りました。

そして、球児たちへこのようにメッセージを贈りました。

「すごくいい選手たちがたくさんいますので、群馬の高校野球のレベルアップにさらに貢献してほしいですし、この先野球を続けてほしいというのが個人的な強い願いです。なので卒業後も野球を続けていって、たくさんの方に野球の魅力を伝えていってほしい思います」

球都桐生の源泉となる高校球児たちにとって近い将来像をイメージする機会に、明大野球部員にとっては高校時代を思い起こすとともに大学の歴史を一層深めるなど、頭と体で学ぶ濃い一日となりました。